携わったURA業務について,認定URAの認定審査の申請書に記載する際に注意すべきことがありますか。
2024/01/09
このURAスキル認定制度におけるURA人材の定義をご覧ください。『研究者あるいは研究グループの研究活動を活性化させ,組織全体の機能強化を支える人材』の前に,『大学等組織全体を俯瞰しながら,学術的専門性を理解しつつ,自身の業務に関する専門性とセクターに偏らない能力を駆使して,多様な研究活動とそれを中心に派生する様々な業務に積極的かつ創造性をもって関わり』と書かれています。この前文がURA業務と事務的な定型業務を区別しています。この前文は大変大きな要求をしているように感じられるかも知れませんが,具体的には,認定URAは業務経験年数の要件を満たした上で,従事された業務がURA業務として内容・量・自立性の点で基準を満たしているかという視点で評価されます。
例として,競争的資金の公募情報を機関内に周知する場合を考えます。〇〇の公募が始まりました,どこどこのHPに公募要領が掲載されていますという情報を研究者等に伝えるだけでは,定型業務であって,URA業務としては不十分です。一方,独自にまとめたその競争的資金の特徴,申請における今年度の注意点等の付加情報を付ける,申請書の作成支援をするなどの創意工夫をすると,URA業務ということができます。それらは他機関で実施されていることを自機関向けに適応させたもの,自機関で他の人が実施してきたことであっても,それを進化させたものであれば,該当します。
この例に限らず,定型業務を超える何かが記載されていることが必要です。
2024/1/9掲載